ブログ譲渡の完全ガイド|相場・手順・税金まで初心者にもわかりやすく解説
こんにちは、WP M&A運営者です。最近、「ブログ 譲渡」や「サイト売買」という言葉をよく耳にするようになりましたね。自分が育ててきたブログを売却するという選択肢は、一昔前に比べてかなり身近になったなと感じます。
ただ、いざ個人のブログ売却を考え始めると、「そもそも自分のブログはいくらで売れるんだろう?」という相場に関する疑問や、売却の方法、さらにはブログ譲渡に伴う税金や確定申告はどうなるのか、といった不安が出てくるかなと思います。メリットだけでなく、もちろんデメリットや注意点もありますし、特にAdSenseアカウントの引き継ぎなどは複雑な契約の問題も絡んできます。
私自身もこの分野に興味を持ち、いろいろと調べてきました。この記事では、ブログの譲渡を考えている方や、逆に購入を検討している方に向けて、知っておくべき基本的な知識を、私なりの視点でまとめてみたいと思います。
- ブログを売買するメリットとデメリット
- 利益や記事数に応じたブログの売却相場
- 譲渡の具体的な方法と売却完了までの流れ
- 税金や契約書で失敗しないための重要ポイント
ブログ 譲渡の基本:相場とメリット
まずは、ブログ譲渡の全体像をつかんでいきましょう。なぜブログを売ったり買ったりするのか、そして、もし売るとしたらいくらになるのか。ここでは、市場の基本的な仕組みと、売買のメリットやデメリットについて見ていきますね。
ブログ売却のメリット
ブログを売却する最大のメリットは、やはりまとまった資金を一度に手に入れられることかなと思います。ブログが毎月生み出す利益の数年分が、一括で現金化できるのは大きな魅力ですよね。
例えば、こんな動機が考えられます。
- 得た資金を元手に、新しい事業や別のサイト運営に集中したい。
- 記事の更新やメンテナンスの負担から解放されたい。
- 収益がピークのタイミングで売却し、利益を最大化したい。
言ってしまえば、これまで自分が費やしてきた時間と労力を、お金に換える行為がブログ売却です。これにより、次のステップに進むためのリソース(資金と時間)を確保できるわけですね。
デメリットと潜在的リスク
もちろん、良いことばかりではありません。売却側と購入側、双方にデメリットやリスクが存在します。
売却側のデメリット:
最大のデメリットは、継続的な収入源を失うことです。運営を続けていれば将来にわたって得られたはずのキャッシュフローを手放すことになります。また、売買契約によっては、「競業避止義務」といって、一定期間は同じジャンルで新しいブログを立ち上げられないといった制限がかかる場合もあります。
購入側のデメリット:
購入側は、「時間と労力を買う」わけですが、購入したブログが将来も収益を維持できる保証はありません。Googleのアップデートでアクセスが激減するリスクは常にありますし、売主の説明と実態が異なる可能性もゼロではありません。
特に購入側は、売主が提示する「売却理由」をしっかり確認する必要があります。「別事業に集中する」という前向きな理由なら良いですが、「ジャンルの規制が厳しくなり維持が困難になった」といった理由は、購入後、自分にとっても運営が困難になる可能性を示しているかもしれません。
ブログ譲渡の相場はいくら?
最も気になるのが「いくらで売れるのか?」という点ですよね。
基本的な目安として、ブログの売却価格は「1ヶ月の利益(営業利益) × 12~24ヶ月分」が相場と言われています。例えば、月に10万円の利益(売上から経費を引いた額)があるブログなら、120万円から240万円程度が目安になります。
ただし、これは安定して利益が出ているブログの話です。利益が少ない、あるいは赤字のブログは評価基準が変わってきます。
利益レベル別の評価の違い
あるM&Aプラットフォームの分析によると、利益レベルによって評価の軸が変わるようです。
- 月間利益1万円以上:いわゆる「金融資産」として評価されます。平均すると、月間利益の約17~18ヶ月分あたりが相場のようです。
- 月間利益1万円未満:この層では「利益のxxヶ月分」という計算はあまり意味がなく、「素材」として評価されます。平均成約価格は約19.5万円というデータもあり、利益の24ヶ月分以上で取引されるケースが大半を占めるようです。
- 利益ゼロまたは赤字:利益がゼロでも、ドメインパワーやコンテンツ(記事)に価値があれば売却できる可能性は十分にあります。平均成約価格は約13.9万円というデータもあります。
利益1万円未満のブログは、「PV(アクセス数)単価」や「記事単価」といった「素材」としての価値で判断されます。面白いことに、データ上は「利益ゼロのサイト」の方が「中途半端に収益化されたサイト」よりも、PV単価や記事単価が高くなる傾向があるようです。これは、買い手側が「クリーンな素材」を自分流に収益化するポテンシャルを評価しているからかもしれませんね。
なお、これらの数値はあくまで一般的な目安です。ジャンル(YMYLは敬遠されがち)、コンテンツの質、運営歴など、多くの要因で価格は変動します。
主なブログ譲渡の方法と比較
ブログを譲渡する方法は、大きく分けて3つあります。それぞれに「コスト」「スピード」「安全性」の面で特徴がありますね。
- M&Aプラットフォーム(例:ラッコM&Aなど)Webサイト売買専門のマッチングサイトを利用する方法です。売り手と買い手が多く集まるためマッチングしやすく、手数料も比較的安価なのが特徴です。ただし、価格交渉などは自分で行う必要があります。
- M&A仲介業者専門家が間に入り、査定から交渉、契約まで全てを代行してくれるサービスです。高額売却が期待できますが、手数料は高額(成約金額の10%~20%程度)になる傾向があります。
- 個人間取引(直接交渉)SNSや知人を介して、当事者間のみで取引する方法です。手数料がかからないのが最大のメリットですが、代金未払いやサイト持ち逃げといった詐欺のリスクが非常に高いです。契約書やサイト移管など、すべて自己責任で行う必要があり、専門知識がないと難しいかなと思います。
最近は、1のM&Aプラットフォームが、取引の安全性を高める仕組み(エスクローサービスなど)を充実させており、個人間のブログ売買では主流になりつつある印象です。
売却完了までの流れと手順
ここでは、M&Aプラットフォームを利用した場合の一般的な流れを紹介します。
- プラットフォームへの登録: アカウントを作成し、売却したいブログの情報を登録します。
- 交渉開始: 買い手候補からリクエストが届いたら交渉スタートです。詳細なデータを開示する前に、秘密保持契約(NDA)を結びます。
- 売買契約の締結: 価格や条件が合意に至ったら、契約書を締結します。
- 代金の受領(エスクロー): 買主がプラットフォーム(第三者)に代金を預けます。これで「持ち逃げ」リスクがなくなります。
- 資産(サイト)の移管: 代金が預けられたことを確認してから、ドメインやWordPressのデータを買主に移管します。
- 買主による検収: 買主が、移管されたサイトが契約通りか最終確認します。
- 取引完了: 検収が完了したら、プラットフォームから売主に代金が振り込まれます。
このように、プラットフォームが間に入ることで、安全かつスムーズに取引を進める仕組みが整っています。
失敗しないブログ 譲渡:税金と注意点
ここからは、特にトラブルになりやすい「購入時の注意点」や、見落としがちな「税金」の問題について解説します。ブログ譲渡は高額な取引になることも多いので、契約や法律に関わる部分は慎重に進める必要があります。
購入時の注意点とリスク回避
ブログ購入で失敗しないために最も重要なのは、「デューデリジェンス(買収監査)」を徹底することです。これは、対象ブログの価値とリスクを精査することで、「売主のデータが本当か」を裏付けする作業を指します。
最低限チェックすべき項目
- 収益データ: 売主が作ったレポートではなく、AdSenseやASPの管理画面のキャプチャや画面共有で、生のデータを確認させてもらいましょう。
- アクセス解析: Google Analyticsなどで、アクセスの「質」を確認します。特定の1記事だけに収益を依存していないか、不自然な流入(ボットなど)がないかをチェックします。
- ペナルティ確認: Google Search Consoleで「手動による対策」がないか、必ず確認が必要です。
特に注意したいのが、Google AdSenseやASPのアカウント引き継ぎです。
AdSenseは譲渡できません
AdSenseやASPのアカウントは、規約上、他人に譲渡することが禁止されています。正しい手順は、「売主が登録を解除」し、「買主が自分のアカウントで新規に審査申請」することです。
このため、もし買主が審査に落ちた場合、収益源を失うという最大のリスクがあります。収益を前提に高額で購入したのに、収益化できなくなる可能性があることは、契約前に必ず理解しておく必要があります。
譲渡契約書の重要ポイント
サイト売買で「口約束」は絶対に避けるべきです。後々のトラブルを防ぐため、すべての合意事項を法的に有効な「事業譲渡契約書」に明記しなくてはなりません。
契約書で特に重要なのは、以下の2点かなと思います。
1. 表明保証
これは、売主が「開示した収益やアクセスデータ、法務リスク(著作権侵害など)がないことは真実です」と法的に「表明」し、「保証」する条項です。もし後で嘘が発覚した場合、買主は契約解除や損害賠償を請求できる根拠となります。
2. 競業避止義務
これは、売主が「ブログを売却した後、一定期間は同じジャンルで競合するブログを立ち上げません」と約束する義務です。特に専門性の高い特化ブログの場合、この条項がないと、売主がすぐに類似サイトを作り、買収したブログの価値が失われるリスクがあります。
ブログ譲渡と税金の知識
ブログを売却して利益が出た場合、原則として税金がかかります。
個人(個人事業主含む)がブログを売却して得た利益は、多くの場合、税法上の「譲渡所得(総合課税)」に分類されます。これは、アフィリエイト収益などの「雑所得」や「事業所得」とは異なる区分です。
この譲渡所得には、年間最大50万円の「特別控除」という優遇措置があります。これは雑所得などにはない大きなメリットですね。
課税される所得は、以下の計算式で算出されます。
課税譲渡所得 = 売却金額 ー (取得費 + 譲渡費用) ー 特別控除50万円
「取得費」の注意点
ここで注意したいのが「取得費」です。自分で記事を書いて制作した場合、自分の「労力(時間)」は取得費として認められません。そのため、税務上は「取得費0円」とみなされる可能性が高いです。
もし取得費が0円だと、売却金額のほぼ全額が利益とみなされ、想定より税金が高くなることがあります。有料テーマ代や記事の外注費など、制作にかかった費用の領収書は、しっかり保管しておく必要があります。
確定申告は必要?
副業ブロガーの方がよく知る「副業の所得(雑所得)が年間20万円以下なら申告不要」というルールは、あくまでブログの「運営益」の話です。
ブログの「売却益(譲渡所得)」には、この20万円ルールは直接適用されません。
例えば給与所得者(会社員)の場合、給与所得以外の所得(この場合は譲渡所得)の合計が20万円を超える場合に、確定申告が必要になります。
仮に100万円でブログが売れ、取得費や譲渡費用が0円だったとします。
この場合、課税譲渡所得は「100万円 ー 特別控除50万円 = 50万円」となります。
50万円は20万円を超えるため、確定申告が必要になる、というわけですね。
税金の計算は非常に複雑です。特に取得費の考え方や、ご自身の所得状況によって納税額は大きく変わります。申告漏れがあるとペナルティ(無申告加算税など)が課せられるため、不安な場合は必ず税務署や税理士などの専門家にご相談ください。
よくあるトラブル事例
ブログ売買では、デジタル資産特有のトラブルが発生しやすいです。その多くは、「不誠実な情報開示」と「不十分な契約(口約束)」から生まれています。
- データの水増し売主から提供された収益やアクセスデータが、意図的に改ざんされていたケースです。購入後に想定した収益が全く上がらない、という最悪の事態につながります。
- 口約束によるサポート不履行交渉中に「SEOのノウハウも教えますよ」と口頭で約束したのに、契約書に記載しなかったため、譲渡後にサポートを拒否されるケースです。
- 買収後の収益激減前述のAdSense/ASPの審査に落ちた、あるいは売主が隠していたGoogleのペナルティが発覚した、といったケースです。
- 売主による競業避止義務違反売却後すぐに、売主が契約に違反して同じジャンルで競合サイトを立ち上げ、買収したブログのアクセスを奪うケースです。
安全なブログ 譲渡のために
ここまで、ブログ譲渡の相場から税金、リスクまで幅広く見てきました。
ブログの譲渡は、売主にとっては「過去の努力の現金化」、買主にとっては「未来への投資」となり得る、非常に合理的な取引だと思います。しかし、それは双方が誠実に対応し、ルールを守ってこそ成立するものです。
安全なブログ譲渡を行うために、以下の点を改めて意識する必要があるかなと思います。
安全な取引のまとめ
- 売主側: 収益やアクセスデータを誠実に、加工せず開示する。
- 買主側: デューデリジェンス(監査)を徹底し、管理画面などで一次情報を確認する。
- 双方: 口約束は一切せず、合意内容はすべて契約書に明記する。
- 双方: 代金の未払い・持ち逃げを防ぐため、エスクローサービス(第三者預託)を提供するプラットフォームを利用する。
これらの準備をしっかり行うことが、最終的に「良い取引だった」と思える結果につながるはずです。
